「再発性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象としたcopanlisib(PI3K阻害薬)と標準的な免疫化学療法との併用と標準的な免疫化学療法単独と比較する無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同、第III相臨床試験:CHRONOS-4」が「参加者募集中」となっていますので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。

>>JAPIC 臨床試験情報ホームページ

再発性の低悪性度B細胞性非ホジキンリンパ腫患者を対象としたcopanlisib(PI3K阻害薬)と標準的な免疫化学療法との併用と標準的な免疫化学療法単独と比較する無作為化、二重盲検、プラセボ対照、多施設共同、第III相臨床試験:CHRONOS-4

▲JAPIC 臨床試験情報ホームページ

この臨床試験の対象となるのは、「組織学的にCD20陽性の低悪性度非ホジキンリンパ腫(iNHL)と確定診断」された患者で、「濾胞性リンパ腫(FL)Grade 1、2又は3a」または治験組入れ時にリンパ球絶対数5 x 109/L未満 の小リンパ球性リンパ腫(SLL)」または「リンパ形質細胞性リンパ腫/Waldenstrom型マクログロブリン血症(LPL/WM)」または「辺縁帯リンパ腫(MZL)(脾臓、節性、又は節外性)」の組織型に分類される患者であることや、「リツキシマブをベースとした免疫化学療法及びアルキル化剤を含む1ライン以上3ライン以下の治療歴のある再発又は進行患者」であるなど、一定の条件を満たす患者さんとされています。

この臨床試験の目的は、再発iNHL患者を対象として、copanlisibを標準的な免疫化学療法(リツキシマブ-ベンダムスチン[R-B]又はリツキシマブ-シクロフォスファミド、ドキソルビシン、ビンクリスチンとプレドニゾン/プレドニゾロンの4製剤 [R-CHOP])と併用したときの有効性及び安全性を、標準的な免疫化学療法(R-B又はR-CHOP)と比較し評価する」とされています。実施責任組織は「バイエル薬品株式会社」とされています。

この試験は国際共同治験となっており、日本を含む参加国は「アルゼンチン、オーストラリア、オーストリア、ベルギー、ブラジル、ブルガリア、カナダ、チリ、中国、コロンビア、チェコ、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イスラエル、イタリア、日本、韓国、リトアニア、ルクセンブルグ、メキシコ、ニュージーランド、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、ロシア 、サウジアラビア、シンガポール、南アフリカ、スペイン、スウェーデン、台湾、タイ、トルコ、イギリス、アメリカ、ベトナム」とされています。

一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。

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