「リンパ腫の病態と治療」(国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科・伊豆津宏二先生)

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパンと国立がん研究センター中央病院、国立がん研究センター希少がんセンターが共催する「東京血液がんフォーラム」が、2018年11月18日に国立がん研究センターにて開催されました。当日の講演の一つ「リンパ腫の病態と治療」(国立がん研究センター中央病院血液腫瘍科・伊豆津宏二先生)がYoutube(国立がん研究センター公式チャンネル)にて公開されましたので、お知らせいたします。主なご講演の内容は以下の通りです。
(Youtubeリンク)
https://www.youtube.com/watch?v=QmBdnfLWCls

■リンパ腫とはどのよう病気か
・部位別がん罹患率とがん死亡率(全国推計値)における悪性リンパ腫
・悪性リンパ腫(ICD-10 C81-C85, C96)罹患数
・リンパ腫の診断
・WHO分類第4版改訂版(2017)
・リンパ腫の種類(第4版改訂版2017)
・リンパ腫の病型頻度(日米比較)
・臨床経過と細胞系統によるリンパ腫の分類
・病期決定(ステージング)の検査
・リンパ腫ができる臓器
・Ann Arbor病期(ステージ)

■びまん性大細胞型B細胞リンパ腫
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)
・R-CHOP療法(リツキシマブ、シクロホスファミド、ドキソルビシン塩酸塩、ビンクリスチン、プレドニゾロン)
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の初回標準的治療と治療効果判定
・治療効果判定(治療終了後のCT, PET-CT)
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫の予後
・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫再発後の治療(サルベージ化学療法と自家移植併用大量化学療法)

■ろほう性(濾胞性)リンパ腫
・ろほう性(濾胞性)リンパ腫(FL)
・ろほう性リンパ腫の初回治療(進行期と限局期、低腫瘍量と高腫瘍量)
・BR療法(リツキシマブ、ベンダムスチン)
・ろほう性リンパ腫に対する初回リツキシマブ併用化学療法(R-CHOP療法、R-CVP療法、BR療法)
・ろほう性リンパ腫初回治療後奏効例に対するリツキシマブ維持療法
・未治療FL・オビヌツズマブ併用化学療法(GALLIUM試験/Phase3)
・進行期ろほう性リンパ腫再発時の治療
・リツキシマブ不応性
・リツキシマブ不応性FLに対するG-ベンダムスチン(GADOLIN試験/Phase3)
・FL患者と一般集団の生存率の比較(EFS12)

■ホジキンリンパ腫
・ホジキンリンパ腫(HL)
・HLに対する標準的化学療法(ABVD療法:ドキソルビシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)
・未治療HLに対する治療(限局期と進行期)
・国立がん研究センターで治療を受けたホジキンリンパ腫患者の治療成績(後方視研究:1997年~2011年診断、139人)
・進行期HLにおけるABVD2サイクル後の中間PETによる予後予測(Joint Italian-Nordic Study)
・進行期HLにおける中間PETによる治療変更
・進行期HLに対する中間PETによる層別化治療(JCOG1305試験)
・抗CD-30抗体薬物複合体ブレンツキシマブベドチン
・進行期HL:BV-AVD vs ABVD(ECHELON-1試験)