世界リンパ腫デー

◆世界リンパ腫デーについて

世界52カ国、81の悪性リンパ腫患者会・関連支援団体で構成されるリンパ腫連合(Lymphoma Coalition、本部カナダ)は、毎年9月15日を「世界リンパ腫デー」として、世界的なリンパ腫啓発活動を展開しています。一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパンは、同連合に日本より加盟する正会員団体として世界リンパ腫デーの趣旨に賛同しています。

>>Lymphoma Coalition

ライムグリーンリボン

◆ライムグリーンリボンキャンペーンについて

ライムグリーンリボンは、海外のリンパ腫患者団体でも使用されているもので、安らぎと新たな命の息吹を表します。多くのサポートによる安らぎの中で、患者が化学療法や骨髄移植などの治療を経て克服し、新たな命の一歩を踏み出せるよう願うものです。今年の9月15日も「世界リンパ腫デー」並びに「ライムグリーンリボンキャンペーン」への、皆さまのご理解とご支援をお願い申し上げます。

◆リンパ腫について

リンパ腫は白血病などと同じ血液のがんです。血液がんの中では国内患者数が最も多く、年々増え続けていることから、リンパ腫の患者さんやご家族は皆さまのご理解とサポートを必要としています。国立がん研究センターがん対策情報センターより発表された「2018年のがん罹患数、死亡数予測」によりますと、リンパ腫の国内予測罹患数(2018年)は男性17,600人、女性14,800人、男女計で32,400人とそれぞれ予測されており、男性の国内部位別予測罹患数で9位、女性で7位、男女計で8位の予測罹患数とされています。

日本国内のがん罹患数予測(2018年)における悪性リンパ腫

▲日本国内のがん罹患数予測(2018年)における悪性リンパ腫
(国立がん研究センター「2018年のがん罹患数、死亡数予測」より)

また、国立がん研究センター中央では、全国のがん診療連携拠点病院等から収集した「院内がん登録」の情報を用いて、2017年の1年間に診断された患者さんの診療情報(2017年全国集計)について報告書をまとめ、2019年8月に公開しました。2017年全国集計では特別集計として、WHOの2017年の血液がん分類に従って、院内がん登録集計としては初めて血液がんについての詳細集計を行いました。

血液がん全体では、2017年の全国のがん診療連携拠点病院等における全登録例として68,063例が登録され、うち「前駆型リンパ球系腫瘍」(B細胞性リンパ芽球性白血病・リンパ腫やTリンパ芽球性白血病・リンパ腫など)は2,056例(血液がん全体のうち3.0%)、「成熟 B 細胞腫瘍」(濾胞性リンパ腫、びまん性大細胞型 B 細胞リンパ種、マントル細胞リンパ種など)は29,377例(同43.2%)、「形質細胞腫瘍」は6,735例(同9.9%)、「成熟T細胞及びNK細胞」(血管免疫芽球性 T 細胞リンパ種、節外性NK・T細胞リンパ種鼻型、成人 T 細胞性白血病・リンパ腫、菌状息肉症など)は4,519例(同6.6%)、「ホジキンリンパ腫」は1,630例(同2.4%)、「その他リンパ系腫瘍」は1,749例(同2.6%)でした。

血液がん分類に基づく全登録数と初回治療開始例登録数

▲血液がん分類に基づく全登録数と初回治療開始例登録数(2017年)
(国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2017年全国集計報告書」より)

血液がん分類に基づく年齢別初回治療開始例登録数(2017年)

▲血液がん分類に基づく年齢別初回治療開始例登録数(2017年)
(国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2017年全国集計報告書」より)

血液がん分類に基づく都道府県別初回治療開始例登録数(2017年)

▲血液がん分類に基づく都道府県別初回治療開始例登録数(2017年)
(国立がん研究センター「がん診療連携拠点病院等院内がん登録2017年全国集計報告書」より)