福岡大学病院

▲福岡大学病院

一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパンと福岡大学病院腫瘍センターが主催し、特定非営利活動法人より良い地域医療を応援する会共催、血液疾患を考える患者・家族の会「リボンの会」が後援する、第41回グループ・ネクサス・ジャパンリンパ腫医療セミナー(福岡)が2015年4月18日(土)に福岡大学病院内メディカルホールにて開催されましたので、ご報告いたします。

高松泰先生によるご講演

▲高松泰先生によるご講演

セミナーには、ネクサス福岡、広島、大阪の各支部役員やボランティア、企業や医療関係者などの皆さまとともに、およそ70名の皆さまにご出席いただきました。高松泰先生(福岡大学病院腫瘍・血液・感染症内科)には「リンパ腫の診断と治療」との演題にて、リンパ腫の病理診断、リンパ腫の病型分類、リンパ腫の検査、病型分類ごとの治療などについてご講演いただきました。

崔日承先生によるご講演

▲崔日承先生によるご講演

崔日承先生(国立病院機構九州がんセンター血液内科)には「T細胞リンパ腫について」との演題にて、末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)、未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)、節外性T/NK細胞リンパ腫、皮膚のT細胞リンパ腫、ATL(成人T細胞白血病リンパ腫)の病態と治療などについてご講演いただきました。

衛藤徹也先生によるご講演

▲衛藤徹也先生によるご講演

衛藤徹也先生(国家公務員共済組合連合会浜の町病院血液内科)には「リンパ腫に対する造血幹細胞移植について」との演題にて、リンパ腫の移植の推移、自家移植と同種移植、同種移植のしくみと多様化、日本血液学会造血器腫瘍診療ガイドラインに基づいたリンパ腫の移植の適応などについてご講演いただきました。

佐々木秀法先生によるバイオリン演奏

▲佐々木秀法先生によるバイオリン演奏

休憩時間には、佐々木秀法先生(国立病院機構関門医療センター腫瘍内科)によるバイオリン演奏が行なわれました。多和田奈津子(一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事)からは「若年でがんを経験するということ」との演題にて、自身が16歳で小児がん(甲状腺がん)、25歳で若年がん(NK細胞リンパ腫)、42歳で小脳梗塞を経験したことから、 AYA(Adolescence and Young Adult)世代のがん患者の経験や支援などに関する講演をいたしました。

和田奈津子理事による講演

▲多和田奈津子理事による講演

パネルディスカッション・質疑応答では「医師から患者さんへ伝えたい気持ち」と題して、来場者の皆様からいただいた質問用紙の内容について講師の先生方にご回答いただくとともに、患者や家族がリンパ腫と向き合うにあたっての悩みや心構えなどについて、医療者と患者の立場からディスカッションいたしました。

パネルディスカッションと質疑応答

▲パネルディスカッションと質疑応答

開催にあたり、ご講演や会場手配でご支援をいただいた福岡大学をはじめとする福岡県内医療機関の皆さま、患者さんやご家族、医療関係者などのお立場で当日お手伝いいただいたネクサス福岡支部や各地の役員・ボランティアの皆さま、配布資料の印刷や当日のお手伝いをいただいた共催団体や後援団体、製薬企業の皆さまに、この場をお借りしまして厚く御礼申し上げます。

グループ・ネクサス・ジャパン役員や当日ボランティアの皆さま

▲グループ・ネクサス・ジャパン役員や当日ボランティアの皆さま

以下、出席された方のアンケートの一部を紹介します。

・本日は貴重な機会を頂きありがとうございました。治療・医療の現実を伺うことで、漠然とした不安が少し整理されてきたように感じております。また、専門的なことには理解が及ばない部分がありますが、医療は日々進歩しているのだということを感じ心強くかんじております。講師の先生方、スタッフのみなさまに心よりお礼申し上げます。お忙しい中、ありがとうございました。一番苦しい本人が不安から少しでも離れられるように、心配し過ぎないようにしたいと思いました。
(福岡県から参加・女性)

・いつもご苦労さまです。ネクサスさんのセミナーは先生方の協力とスタッフの皆さまのご尽力で素晴らしい、と感動と勉強をさせられています。今回はお天気もよかったのに参加者が昨年より少し少なく感じて、もったいないなぁと感じました。こればっかりは開催する側として悩むところですね。先生方って高い人間性がおありでどの先生も素晴らしいですね。ありがとうございました。
(女性)

・久しぶりに福岡セミナーに参加しました。治療後2年が経ち仕事を辞めなかなか前向きになれない自分を責める今日この頃でしたが、本日のセミナーでなつかしいスタッフのみなさんとお話する機会を得、少しばかり心の整理ができました。佐々木先生のバイオリン演奏で久しぶりに涙も流しました。ありがとうございました。「一人じゃない!」と感じた一日でした。
(佐賀県から参加・女性)

・今年もまた福岡セミナーに参加できたこと大変うれしく思います。何回来ても新しく発見することが多く、また来年も楽しみに。多和田さんのお話大変よく共感できました。私よりお若い年に発生されたのに、おじさんは少し恥ずかしい気がしましたよ。これからもネクサスの会員として頑張りましょう。本日はみなさまありがとう。そして、ご苦労様でした。
(山口県から参加・男性)

・とてもいい内容でした。それだけに来場者が少ないのがとてももったいないですね。もっと沢山の方に来て頂けるように広報を工夫されてはと思います。病院だけではなく公共の掲示板も検討されてはいかがですか。地方紙に大きく取り上げてもらうとか。来場されたら絶対満足されると思います。少し一題が長い気がします。
(福岡県から参加・女性)

・佐々木先生のバイオリン演奏に涙が溢れそうになりました。病を抱え、それでも元気に明るく過ごしていたのに、先生の演奏に感動して自分が一生懸命病と闘っていることを改めて頑張っているなぁ~と!思い起こし闘病を振り返りました。音楽の力、先生の心、ありがとうございました。
(千葉県から参加・女性)

・スクリーンが見やすいホールでとても良い。手元が見えるくらい照明を残しても良かったのでは・・・メモがとりにくかったです。佐々木先生、いつもステキなバイオリンありがとうございます。先生方のメッセージありがたいお言葉本当にありがとうございます。
(福岡県から参加・女性)

・セミナーについては正直知りすぎて怖いですが、正しい情報をもとに病気に向き合うことが大切と思い参加させて頂きました。話にもありましたがこれから治療の目標を定めしっかりと治療していきたいと思います。本日はありがとうございました。
(福岡県から参加・男性)

・素晴らしい内容なのに参加者が少ないのはとても残念ですね。もっと沢山の方々に聴いていただけるように工夫があればと思いました。(具体的なことはわかりませんが)。多和田さんのお話、とても素晴らしい!!ありがとうございました。
(福岡県から参加・女性)

・今回で2回目ですが、いつもとても暖かいセミナーですね。上から情報を与えるものではなく、同じ患者同士支えあって行きましょう、というメッセージを感じます。
(大阪府から参加・女性)