末梢性T細胞リンパ腫などのT細胞性リンパ腫の患者さんを対象とした臨床試験「未治療進行期末梢性T細胞リンパ腫に対するDouble-THP-COP療法と大量化学療法による地固め療法-第Ⅱ相臨床試験 」が、2014年1月1日付で登録、公開され、「一般募集中(参加医療機関受診により、基準を満たせば被験者となれる)」となっていますので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
>>UMIN CTR 臨床試験登録情報
▲Double-THP-COP療法と大量化学療法の臨床第2相臨床試験
(UMIN CTR 臨床試験登録情報)
この臨床試験の対象は、「病期がstageⅡ以上」「末梢性T細胞リンパ腫・非特異群」「血管免疫芽球性T細胞リンパ腫」「未分化大細胞型リンパ腫、ALK陰性 」「腸管症関連T細胞リンパ腫」「肝脾T細胞リンパ腫 」など、一定の条件を満たす患者さんとされています。この臨床試験の目的は、「初回未治療末梢性T細胞リンパ腫に対し、Double-THP-COP療法、その後の強力な化学療法による地固め療法を施行し、この治療における有効性、安全性を検証する」とされています。
この臨床試験の概要は、「Double THP-COP療法適応患者はDouble THP-COP療法前にTHP-COP療法を1コース施行し、その後、年齢60歳以下はDouble THP-COPを3コース行う。61-69歳のDouble THP-COP療法適用患者はdose escalation Double THP-COP protocolで治療する」「65歳以下の患者で完全寛解、部分寛解を得た患者は自家末梢血幹細胞移植を行うため、3コース目で末梢血幹細胞採取を施行する。 3コース目で十分量の採取が行えなかった場合(Poor mobilizer)は大量エトポシド療法を用い末梢血幹細胞採取を再施行する。十分量の幹細胞が動員できなかった場合、及び65歳以上の患者は大量メトトレキサート療法で治療する」などとされています。この臨床試験の実施責任組織は「日本大学医学部」とされています。
一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。
(関連リンク)
>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)
>>臨床試験(治験)への参加を考えている方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)