2013年11月18日に開催された厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会において、リンパ腫治療薬「アドセトリス点滴静注用50mg」(ブレンツキシマブ ベドチン)が承認されましたので、ご参考までにお知らせいたします。
>>2013年11月18日薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会議事録(厚生労働省)

 

厚生労働省薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会(2013年11月18日)

▲2013年11月18日薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会
(厚生労働省)

同薬剤は2013年3月22日付で「再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫および再発・難治性のCD30陽性未分化大細胞リンパ腫」を対象として、国内での承認申請が厚生労働省に提出されていたものです。

本薬剤が国内承認された後に対象となるリンパ腫の国内患者数については、ホジキンリンパ腫では年間800~1300人、未分化大細胞リンパ腫では年間270~360人(再発・難治性となる患者さんはこの内の一部)であることから、2012年3月に国内にて希少疾病用医薬品(オーファンドラッグ)の指定を受けており、優先審査の対象となっていました。

ブレンツキシマブ ベドチンは、CD30抗原を標的とする抗体と、微小管阻害作用をもつ薬剤(モノメチルアウリスタチンE:MMAE)とを結合させた抗体薬物複合体です。欧州では2012年に「自己幹細胞移植後、または、自己幹細胞移植や多剤併用化学療法が適応とならない場合に少なくとも2種類の治療を施行した成人の再発・難治性のCD30陽性ホジキンリンパ腫」「成人の再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫」を対象として承認されています。