SP-02L(darinaparsin注射剤)は、ソレイジア・ファーマ株式会社が開発している、がん細胞のミトコンドリアを標的とする抗がん剤です。現在、末梢性T細胞リンパ腫に対する臨床第1相試験が国内の4つの医療機関(東京都中央区、仙台市、名古屋市、福岡市)で実施されています。この試験が2014年6月11日付で改訂、公開され、予定試験期間が2014年12月までとなりましたので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
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SP-02L(darinaparsin注射剤)の臨床第1相試験

 

▲SP-02L(darinaparsin注射剤)の臨床第1相試験
(JAPIC臨床試験情報)

この臨床試験に参加できる患者さんは、末梢性T細胞リンパ腫-非特異群(PTCL-NOS)、血管免疫芽球型T細胞リンパ腫(AITL)、未分化大細胞型リンパ腫(ALCL)と診断され、過去に抗がん剤による治療を受けたにも関わらず再発又は治療抵抗性であったなど、一定の条件を満たす患者さんが対象となります。

この試験では,体表面積(m2)あたり200又は300mgのSP-02Lを5日間毎日約1時間で点滴静注した後、16日間又は23日間休薬するサイクルを最大4サイクル繰り返します。参加する時期に応じてグループが分けられ、SP-02Lの投与量や投与スケジュール(休薬する期間)が異なります。

この試験には合計で約15人の患者さんが参加する予定で、これまでに、200又は300 mgのSP-02Lを5日間点滴静注した後、23日間休薬する投与スケジュールに関する臨床試験が行われています。現在は、300 mgのSP-02Lを5日間点滴静注した後、16日間休薬する投与スケジュールに関する臨床試験に参加する患者さんが募集されています。

この臨床試験への参加を考慮なさる場合には、まずは主治医の先生に臨床試験への参加についてご相談ください。また、この臨床試験について更に詳しい情報を知りたい場合には、必ず主治医の先生よりソレイジア・ファーマ株式会社「臨床試験に関する問い合わせ専用電子メールアドレス clinicaldev@solasia.co.jp 」まで、メールにてお問合せください。ソレイジア・ファーマ株式会社では、臨床試験の適正な実施や個人情報保護などの観点から、医療関係者以外の方からのお問合せには対応していませんので、ご了承ください。

なお、一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。

(関連リンク)

>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)

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(国立がん研究センターがん情報サービス)