▲松本市中央公民館
グループ・ネクサス・ジャパンが主催する第37回リンパ腫医療セミナー(長野)が、2014年7月26日(土)に松本市中央公民館にて開催されましたので、ご報告いたします。
▲グループ・ネクサス・ジャパン長野セミナーの様子
開催当日は夏の晴天に恵まれ、松本市の最高気温は37度となる暑さでしたが、ネクサス役員や北海道支部ボランティア、医療関係者などの皆さまとともに、およそ70名の皆さまにご出席いただきました。
▲森勇一先生によるご講演
森勇一先生(佐久総合病院佐久医療センター血液内科)には「リンパ腫はどういう病気か?」との演題にて、リンパ球と免疫、腫瘍とリンパ腫、リンパ腫の診断と治療方針、化学療法の副作用と影響などについて、ご講演をいただきました。中澤英之先生(国立病院機構まつもと医療センター血液内科)には「B細胞リンパ腫の病態と治療」との演題にて、B細胞の分化とB細胞リンパ腫の分類、B細胞リンパ腫の診断と治療方針、B細胞リンパ腫の化学療法と副作用などについて、ご講演をいただきました。
▲中澤英之先生によるご講演
石田文宏先生(信州大学医学部保健学科病因・病態検査学)には「T細胞及びNK細胞リンパ腫の病態と治療」との演題にて、T細胞及びNK細胞リンパ腫の分類と罹患者数、T細胞及びNK細胞リンパ腫の病態、T細胞及びNK細胞リンパ腫の病型ごとの治療方針などについて、ご講演をいただきました。質疑応答では、高齢のリンパ腫の患者さんに対する治療の考え方、濾胞性リンパ腫に対する初回治療、治療後の食事や運動、経過観察の頻度、B細胞リンパ腫での造血幹細胞移植、免疫療法や代替療法の考え方など、多くのご質問とご回答をいただきました。
▲石田文宏先生によるご講演
今回のセミナーについては、信濃毎日新聞にて事前に記事を掲載していただき、長野県や各地の医療機関でもチラシの掲示や配布などの広報をご協力いただいたこともあり、多くの患者さんやご家族の皆さまにご来場いただきました。開催にあたり、ご講演や会場提供で多大なるご支援をいただいた信州大学をはじめとする長野県内医療機関の皆さま、患者さんやご家族という立場で当日お手伝いいただいたネクサス長野支部ボランティアの皆さま、配布資料の印刷や当日のお手伝いをいただいた企業の皆さまに、この場をお借りまして厚く御礼申し上げます。
以下、出席された方のアンケートの一部を紹介します。
・診断をくだされた時は頭が真っ白になり、主治医の先生のお話も耳に入らずじまいでした。「B細胞リンパ腫」って何だろうと思い、今日参加させていただきました。医学的に難しいところも多々ありましたが、とてもよく分かりました。今は寛解していますが再発ありきの病気なので、心して前向きに治療をしたいという思いを強くしました。ありがとうございました。
(患者本人・60代女性)
・初めて参加しましたが、とてもわかりやすく親しみやすい講演でした。長野の先生方なので、何かあったとき(セカンドオピニオン)に相談する際の参考になりました。
(長野県・患者家族・40代女性)
・リンパ球、リンパ節、リンパ腫等基本的なことをわかりやすく説明していただき、病気のことを理解しやすかった。
(長野県・患者本人・40代男性)
・1ヶ月前に知らせを知り、楽しみにしていました。3人の先生のお話を聞けて、とても良かったと思います。セミナーの計画などありがとうございました。少々疲れました。ごめんなさい。中澤先生には一度お世話になり、元気そうで良かったです。
(長野県・患者本人・60代女性)
・長野県で初のセミナーでしたので、参加させていただきました。県内で血液内科で治療にあたっていただいている医師の皆様の話が聞くことができて、大変良かったです。年々、進歩している治療の情報を知ることができて、とても良かったです。
(長野県・患者家族・60代女性)
・参加して良かった。治療通院中で、病気のことを統計的に認識できずやや不安でしたが、概要を大方理解出来ました。また、会の運営をされている方々に頭が下がります。これからもご活躍をお祈り致します。頑張ってください。
(長野県・患者本人・70代男性)