日本血液学会では医療者向けのガイドラインとして、2013年10月に「造血器腫瘍診療ガイドライン2013年版(第1.0版)」を冊子版にて公開しました。
>>造血器腫瘍診療ガイドライン 2013年版 (第1版)(金原出版株式会社)

 

造血器腫瘍診療ガイドライン2013年版(第1.0版)

 

▲造血器腫瘍診療ガイドライン2013年版(第1.0版)

この冊子版(第1.0版)発刊後1年間に新たに日本で認可された薬剤および新たに報告された重要な臨床試験成績などを追記する形で、日本血液学会はホームページにて新たに「造血器腫瘍診療ガイドラインWeb版(第1.1版)を2014年10月に公開しましたので、お知らせいたします。
>>造血器腫瘍診療ガイドラインWeb版(日本血液学会)

 

造血器腫瘍診療ガイドラインWeb版(第1.1版)

 

▲造血器腫瘍診療ガイドラインWeb版(第1.1版)(日本血液学会)

【第1.1版の目次】

I.白血病
1.急性骨髄性白血病(AML)
2.急性前骨髄球性白血病(APL)
3.急性リンパ芽球性白血病/リンパ芽球性リンパ腫(ALL/LBL)
4.慢性骨髄性白血病/骨髄増殖性腫瘍(CML/MPN)
5.慢性リンパ性白血病/小リンパ球性リンパ腫(CLL/SLL)
6.骨髄異形成症候群(MDS)

II.リンパ腫
1.濾胞性リンパ腫(FL)
2.MALTリンパ腫/辺縁帯リンパ腫
3.リンパ形質細胞性リンパ腫/ワルデンストレ-ムマクログロブリン血症(LPL/WM)
4.マントル細胞リンパ腫(MCL)
5.びまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL,NOS)
6.バ-キットリンパ腫(BL)
7.末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)
8.成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)
9.節外性NK/T細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)
10.ホジキンリンパ腫(HL)

III.骨髄腫
1.多発性骨髄腫(MM)
無症候性骨髄腫
移植適応のある初発症候性骨髄腫
移植非適応の初発症候性骨髄腫
再発・難治性骨髄腫
骨髄腫の合併症と治療関連毒性に対する支持療法
2.多発性骨髄腫の類縁疾患
骨の孤立性形質細胞腫・髄外性形質細胞腫
全身性ALアミロイド-シス
POEMS症候群

効果判定規準一覧・薬剤名一覧・治療一覧

【第1.1版のリンパ腫に関する目次とテクニカルクエスチョン】

1.濾胞性リンパ腫(FL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 初発進行期(ⅢまたはⅣ期)FL に対してどのような場合に無治療経過観察とし,どのような場合に治療を開始するか
CQ 2 初発進行期(ⅢまたはⅣ期)FL における標準治療は何が勧められるか
CQ 3 初発限局期FL の標準治療は何が勧められるか
CQ 4 高腫瘍量の初発進行期FL に対してリツキシマブ維持療法を実施すべきか
CQ 5 FL 初回再発時の治療選択としては何が勧められるか
CQ 6 FL における自家移植の適応はup-front で行うべきか
CQ 7 再発FL に対して自家移植と同種造血幹細胞移植はそれぞれ妥当な治療選択肢であるか

2.MALT リンパ腫/ 辺縁帯リンパ腫
総論
アルゴリズム
CQ 1 H. pylori 陽性限局期胃MALT リンパ腫の初期治療方針は何が勧められるか
CQ 2 H. pylori 陽性限局期胃MALT リンパ腫で除菌失敗の時の治療法は何が勧められるか
CQ 3 除菌後にリンパ腫の残存がみられる場合の治療は何が勧められるか
CQ 4 H. pylori 陰性限局期胃MALT リンパ腫の治療は何が勧められるか
CQ 5 進行期胃MALT リンパ腫の治療は何が勧められるか
CQ 6 胃原発以外のMALT リンパ腫の治療は何が勧められるか
CQ 7 DLBCL との境界病変の場合の治療は何が勧められるか
CQ 8 節性辺縁帯リンパ腫の治療は何が勧められるか
CQ 9 C 型肝炎ウイルス陽性の場合の脾B 細胞辺縁帯リンパ腫の治療は何が勧められるか
CQ 10 HCV 陰性脾B 細胞辺縁帯リンパ腫の治療は何が勧められるか

3.リンパ形質細胞性リンパ腫/ ワルデンストレームマクログロブリン血症(LPL/WM)
総論
アルゴリズム
CQ 1 原発性マクログロブリン血症の治療はどの時点で開始するのが適切か
CQ 2 原発性マクログロブリン血症の初回治療として何が勧められるか
CQ 3 原発性マクログロブリン血症の再燃・再発時の救援治療として何が勧められるか

4.マントル細胞リンパ腫(MCL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 限局期MCL の初回治療として推奨される治療法は何か
CQ 2 MCL の初回治療として無治療経過観察は適切か
CQ 3 初発進行期MCL の治療としてリツキシマブ単独療法は有用か
CQ 4 初発進行期MCL の化学療法にはリツキシマブを併用すべきか
CQ 5 65 歳以下の初発進行期MCL に推奨される化学療法は何か
CQ 6 初回治療が奏効した比較的若年者のMCL には地固め療法として自家造血幹細胞移植併用大量化学療法を実施すべきか
CQ 7 66 歳以上あるいは65 歳以下でも強力な化学療法の適応とならない初発進行期MCL に対する標準治療は何か
CQ 8 再発・治療抵抗MCL に推奨される治療は何か

5.びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫(DLBCL,NOS)
総論
アルゴリズム
CQ 1 DLBCL に対する化学療法にリツキシマブの併用は必要か
CQ 2 初発限局期DLBCL に対する標準治療は何が推奨されるか
CQ 3 進行期DLBCL に対してdose intensified therapy は推奨されるか
CQ 4 進行期DLBCL に対するR-CHOP 療法におけるCHOP 療法の至適コース数は何コースか
CQ 5 DLBCL では中枢神経系再発予防のための髄注は必要か
CQ 6 心機能の低下が予想される初発DLBCL に対して適切な化学療法は何が推奨されるか
CQ 7 初回化学療法で奏効を得たDLBCL に対して引き続き自家造血幹細胞移植併用大量化学療法による地固め療法を行うことは勧められるか
CQ 8 再発・再燃DLBCL に対して自家造血幹細胞移植併用大量化学療法は勧められるか
CQ 9 再発・再燃DLBCL に対して同種造血幹細胞移植の適応はあるか
CQ 10 節外性リンパ腫など治療上の特別な配慮が必要なDLBCL の病態・病型には何があるか
CQ 11 胃原発DLBCL の治療方針は何が勧められるか

6.バーキットリンパ腫(BL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 BL に対する初回治療は何が勧められるか
CQ 2 BL の初回治療にリツキシマブの併用は有効か
CQ 3 BL において腫瘍崩壊症候群の予防は必須か
CQ 4 BL に対して放射線治療は勧められるか
CQ 5 BL に対して造血幹細胞移植は勧められるか
CQ 6 Intermediate DLBCL/BL に対する治療は何が勧められるか

7.末梢性T 細胞リンパ腫(PTCL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 初発ALK 陽性ALCL に対する最適の治療は何か
CQ 2 初発PTCL-NOS, AITL, ALK 陰性ALCL に対する最適の初回治療は何か
CQ 3 初発進行期PTCL-NOS, AITL, ALK 陰性ALCL の化学療法後CR 例において地固め療法としての自家造血幹細胞移植併用大量化学療法は必要か

8.成人T 細胞白血病・リンパ腫(ATL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 初発アグレッシブATL に対して最も推奨される治療法は何か
CQ 2 アグレッシブATL に対する同種造血幹細胞移植は有用か
CQ 3 インドレント(くすぶり型,予後不良因子を持たない慢性型)ATL の標準治療は無治療経過観察か
CQ 4 再発・難治アグレッシブATL に対する治療法は何が勧められるか
CQ 5 ATL に対するインターフェロンαとジドブジンの併用療法は有用か

9.節外性NK/T 細胞リンパ腫,鼻型(ENKL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 初発鼻咽頭限局期(頸部リンパ節浸潤までのⅡE 期)ENKL における最も適した治療は何か
CQ 2 初発鼻咽頭限局期のRT-2/3DeVIC 療法後CR 例に対して地固め療法としての自家造血幹細胞移植併用大量化学療法は必要か
CQ 3 初発進行期および初回再発/ 治療抵抗性ENKL に適した治療は何か
CQ 4 初発進行期ENKL 全例および初回再発/ 治療抵抗性ENKL で救援療法後CR 例では造血幹細胞移植を追加すべきか
CQ 5 初発進行期および初回再発/ 治療抵抗性ENKL の救援療法後非CR 例において造血幹細胞移植を追加する意義はあるか

10.ホジキンリンパ腫(HL)
総論
アルゴリズム
CQ 1 限局期予後良好CHL に対する化学療法と放射線療法の併用(CMT)は放射線単独療法より優れているか
CQ 2 限局期CHL に対する最適な化学療法レジメンは何か
CQ 3 Bulky 病変を認めない限局期(予後良好)CHL に対する化学療法後に放射線療法は必要か
CQ 4 予後良好限局期CHL ではABVD 療法2 コース後のIFRT が推奨されるか
CQ 5 予後不良限局期CHL に対して推奨される治療法は何か
CQ 6 限局期結節性リンパ球優位型HL(NLPHL)に対して推奨される治療法は何か
CQ 7 進行期CHL の標準療法はABVD 療法か
CQ 8 進行期CHL において増量BEACOPP 療法はABVD 療法より臨床的に有用性が高いか
CQ 9 進行期CHL において国際予後スコアに従った治療法選択は必要か
CQ 10 進行期CHL で化学療法によりCR(CT 効果判定)に至った症例において地固め療法としてのIFRT は必要か
CQ 11 若年者再発CHL に対して自家造血幹細胞移植併用大量化学療法は有効か
CQ 12 進行期CHL において初回治療中間でのPET 検査(interim PET)は予後予測に有用か
追加CQ 再発・難治性CD30陽性CHLに対してブレンツキシマブベドチンは有効か