成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)に対するインターフェロンα/ジドブジン併用療法の第3相ランダム化比較試験(JCOG1111)」に関する情報が、国立がん研究センター東病院ホームページにて掲載されていますので、ご参考までにお知らせいたします。詳しくはこちらをご参照ください。
>>成人T細胞白血病・リンパ腫(ATL)に対するインターフェロンα/ジドブジン併用療法の第III相ランダム化比較試験(JCOG1111)

 

インターフェロンα/ジドブジン併用療法の臨床第3相試験

 

▲インターフェロンα/ジドブジン併用療法の臨床第3相試験
(国立がん研究センター東神戸)

成人T細胞白血病・リンパ腫 (ATL) は、ヒトT細胞白血病ウイルス(HTLV-1)によって引き起こされる血液のがんです。九州・沖縄地方など、西南日本の沿岸部に比較的多くみられますが、全体としては頻度の低いがんで、世界的にみても一部の地域・国に限られています。そのため、企業による新薬開発が進みにくく、科学的に立証された有用な治療法が少ないのが現状です。いわゆる難治がんのひとつであり、より有用な治療法の開発が待ち望まれています。

この臨床試験は、低悪性度ATLに対するインターフェロンα/ジドブジン併用療法の有用性を、現在の標準治療である無治療経過観察と比較・検討する第3相臨床試験です。インターフェロンαとジドブジンは、国内ではATLに対する適応がないことから、厚生労働省による「先進医療」という制度を利用して実施します。本試験に参加される患者さんは、インターフェロンαとジドブジンの薬剤費を負担する必要はありません。それ以外の医療費は保険診療となりますので、医療費が高額になった場合は、高額療養費制度の対象になります。この臨床試験に関するより詳しい情報は、上記ホームページをご参照ください。

なお、一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。

(関連リンク)

>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)

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(国立がん研究センターがん情報サービス)