「初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する照射前大量メトトレキサート療法+放射線治療と照射前大量メトトレキサート療法+テモゾロミド併用放射線治療+テモゾロミド維持療法とのランダム化比較試験究(JCOG1114、PCNSL-TMZ-P3)」(UMIN000008535)が「一般募集中」となっていますので、ご参考までにお知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
▲UMIN CTR 臨床試験登録情報ホームページ
この臨床試験の対象となるのは、「病理組織学的にびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であることが確認されている」「脊髄を除く中枢神経系が原発と判断される。眼内リンパ腫の有無は問わない」「病変の単発、多発は問わない」「測定可能病変の有無は問わない」「脳脊髄液の細胞診でリンパ腫細胞陰性または疑陽性」であるなど、所定の条件を満たす初発中枢神経系原発悪性リンパ腫さんです。この臨床試験の目的は、「初発中枢神経系原発悪性リンパ腫に対する照射前大量メトトレキサート療法+テモゾロミド(TMZ)併用放射線療法+維持TMZ療法が、標準治療である照射前大量メトトレキサート療法+放射線治療に対して優れていることをランダム化比較試験にて検証する」とされています。
この臨床試験の試験実施施設は、現在のところ「北海道大学病院(北海道)、中村記念病院(北海道)、弘前大学医学部附属病院(青森県) 、岩手医科大学(岩手県)、東北大学病院(宮城県)、山形大学医学部(山形県)、筑波大学臨床医学系(茨城県)、埼玉医科大学国際医療センター(埼玉県) 、千葉大学医学部(千葉県)、国立がん研究センター中央病院(東京都) 、日本大学医学部附属板橋病院(東京都) 、杏林大学医学部(東京都)、東京女子医科大学(東京都)、慶應義塾大学病院(東京都)、東京大学医学部(東京都)、横浜市立大学附属病院(神奈川県)、静岡県立静岡がんセンター(静岡県)、名古屋大学医学部(愛知県)、藤田保健衛生大学(愛知県) 、京都大学医学部附属病院(京都府)、大阪大学医学部(大阪府)、大阪府立病院機構大阪府立成人病センター(大阪府)、関西医科大学附属枚方病院(大阪府) 、神戸大学医学部(兵庫県)、広島大学病院(広島県)、愛媛大学医学部附属病院(愛媛県)、久留米大学医学部(福岡県) 、九州大学病院(福岡県)、長崎大学病院(長崎県)、熊本大学医学部(熊本県)、大分大学医学部附属病院(大分県)、鹿児島大学医学部・歯学部附属病院(鹿児島県)」とされています。
この臨床試験の実施責任者の所属組織は、「埼玉医科大学国際医療センター脳脊髄腫瘍科」、実施責任組織は「日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)」、研究費提供組織は「独立行政法人国立がん研究センター」とされています。
本試験は、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG)による医師主導の多施設共同臨床試験であり、本試験に関わる医師よりコメントをいただいておりますので、ご参考までに掲載いたします。「この疾患にテモゾロミドを使うアイデアは古くからありますが、昨年米国の臨床試験グループRTOGから第Ⅱ相試験の良いデータが発表されて注目されています(Glass J, et al. J Clin Oncol 34:1620-5, 2016)。本邦において世界に先駆けて、この薬剤の保険適応を獲得するための第Ⅲ相試験という位置づけの、先進医療B制度を使った臨床試験です。是非担当の先生とご相談ください」
(※)一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。また、上記の内容は、このページに掲載された時点での情報に基づいています。リンパ腫などに関する臨床試験の情報を提供することを目的としており、特定の臨床試験への参加を推奨することを目的とはしておりません。
(関連リンク)
>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ(国立がん研究センターがん情報サービス)
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