菌状息肉腫、セザリー症候群の患者さんを対象とした臨床試験「既治療の皮膚T細胞性リンパ腫(CTCL)患者を対象として抗CCR4 モノクローナル抗体KW-0761(モガムリズマブ)とボリノスタットを比較する多施設共同無作為化非盲検試験」が、2014年7月15日付で登録、公開され、「参加者募集中」となっていますので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
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モガムリズマブとボリノスタットを比較する臨床第3相試験

▲モガムリズマブとボリノスタットを比較する臨床第3相試験
(JAPIC臨床試験情報)

この臨床試験の対象は、「菌状息肉腫(MF)又はセザリー症候群(SS) と診断された患者」「Stage IB、II-A、II-B、III、IVの患者」「前治療で1 サイクル以上の全身療法(インターフェロン、Denileukin diftitox、Bexarotene、フォトフェレーシス、抗腫瘍化学療法等)を受けた後に進行した患者。なお、PUVA療法は全身療法とみなさない」など、一定の条件を満たす患者さんとされています。この臨床試験の目的は、「再発又は難治性CTCL患者におけるKW-0761群とVorinostat群の無増悪生存期間(PFS)を比較する 」とされています。この臨床試験の実施責任組織は「協和発酵キリン株式会社」とされています。

2014年7月15日の時点で、この臨床試験の実施組織(募集中)は、「福島県立医科大学附属病院、公立大学法人横浜市立大学附属病院、公益財団法人慈愛会今村病院分院」、実施組織(募集前)は、「国立大学法人東北大学東北大学病院、国立大学法人群馬大学医学部附属病院、独立行政法人国立がん研究センター中央病院、公益財団法人がん研究会有明病院、東京大学医学部附属病院、東京都立多摩総合医療センター、国立大学法人信州大学医学部附属病院、浜松医科大学医学部附属病院、名古屋市立大学病院、国立大学法人三重大学医学部附属病院、国立大学法人大阪大学医学部附属病院、学校法人関西医科大学関西医科大学附属枚方病院、広島大学病院」とされています。臨床試験への参加を考慮なさる場合には、まずは主治医の先生に臨床試験への参加についてご相談ください。

一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。

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(国立がん研究センターがん情報サービス)

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(国立がん研究センターがん情報サービス)