プララトレキサート(pralatrexate)は葉酸拮抗剤であり、リンパ腫や固形がんの治療薬として使用されているメトトレキサートの類似化合物です。この試験が2014年7月23日付で改訂、公開されましたので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
>>JAPIC臨床試験情報

 

clinicaltrials_20140723_02

▲プララトレキサート(pralatrexate)の臨床第1/2相試験
(JAPIC臨床試験情報)

プララトレキサートは、再発・難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)に対する治療薬として、2009年に米国で承認されました。国内にて「日本人再発・難治性末梢性T細胞リンパ腫患者を対象としたPDX(プララトレキサート注射剤)の第1/2相臨床試験」が開始されています。

この臨床試験では、PTCLと診断され、過去にPTCLに対する抗がん剤治療を受けた経験があるなど、一定の条件を満たす患者さんが対象となります。第1相試験部分ではプララトレキサートの安全性、第2相試験部分ではプララトレキサートの有効性と安全性を調べることを目的としています。試験全体で26名の患者さんが参加し、2017年12月31日まで実施される予定です。

この臨床試験に参加している医療機関は2014年7月23日時点で、国立がん研究センター中央病院、成田赤十字病院、がん・感染症センター都立駒込病院、虎の門病院、横浜市立市民病院、神奈川県立がんセンター、名古屋医療センター、長野赤十字病院、大阪市立大学医学部附属病院、神戸市立医療センター中央市民病院、岡山大学病院、日本赤十字社長崎原爆病院です。また、この臨床試験では、プララトレキサートの注射剤を週1回、6週連続で静脈注射した後、1週休薬します。この7週を1サイクルとし、投与を繰り返します。1回に投与されるプララトレキサートの量は、体表面積あたり30mgまたは20mgです。

この臨床試験への参加を考慮なさる場合には、まずは主治医の先生に臨床試験への参加についてご相談ください。また、更に詳しい情報を知りたい場合には、主治医の先生より、この試験を実施しているムンディファーマ株式会社の臨床試験お問合せ窓口 (JP-Clinical@mundipharma.co.jp) までお問合せください。臨床試験を実施しているムンディファーマ株式会社では、臨床試験の適正な実施や患者さんの個人情報保護などの観点から、医療関係者以外の方からのお問合せには対応していませんので、ご了承ください。

なお、一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。

(関連リンク)

>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)

>>臨床試験(治験)への参加を考えている方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)