濾胞性リンパ腫の患者さんを対象とした臨床試験「初回再発・再燃濾胞性リンパ腫に対するBendamustine+Rituximab療法終了後のFDG-PET/CTを用いた研究(W-JHS NHL01試験)」が、2014年4月18日付で登録、公開され、「一般募集中(参加医療機関受診により、基準を満たせば被験者となれる)」となっていますので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
>>UMIN CTR 臨床試験登録情報
▲Bendamustine+Rituximab療法終了後のFDG-PET/CTを用いた研究
(UMIN CTR 臨床試験登録情報)
この臨床試験の対象は、「化学療法,あるいはリツキシマブによる1レジメンの前治療歴を有する初回再発・再燃濾胞性リンパ腫(grade 1- 3a)。放射線治療やステロイド治療単独の場合は1レジメンとしない」「免疫療法,化学療法(副腎皮質ホルモン単独療法は除く)または免疫化学療法により完全奏効(CR)到達後に再発,又は部分奏効(PR)到達後に再燃した患者(病期は問わない)」など、一定の条件を満たす患者さんとされています。この臨床試験の目的は、「初回再発・再燃濾胞性リンパ腫に対して,ベンダムスチン塩酸塩とリツキシマブの併用治療(BR治療)終了後に標準化FDG-PET/CTを用いた効果判定を行い,PET陽性とPET陰性の間で1年無増悪生存割合(1-yr PFS)について比較検討する」とされています。
この臨床試験の概要は、「ベンダムスチン塩酸塩の投与は28日を1コースとし,90 mg/㎡を1及び2日目(あるいは2及び3日目)に点滴静注し28日まで休薬するスケジュールで実施する。リツキシマブは375 mg/㎡を第1日目に,28日間隔で投与する。上記の併用療法を28日間1コースとして施行し,継続困難な有害事象や明らかな病態の進行が認められず,中止規準に抵触しない限り,6コースを目標に治療を継続する。 効果判定にて臨床的に明らかなPD以外の患者に対し,FDG-PET/CTの評価による中央画像診断結果を基に,陽性,陰性を判定する」とされています。実施責任組織は「西日本血液臨床研究グループと一般社団法人九州臨床研究支援センターとの共同研究」とされています。
一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。
(関連リンク)
>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)
>>臨床試験(治験)への参加を考えている方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)