急性骨髄性白血病 、急性リンパ性白血病、成人T細胞白血病、慢性骨髄性白血病、骨髄異形成症候群、非ホジキンリンパ腫、ホジキンリンパ腫の患者さんを対象とした臨床試験「GVHD予防法に抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリンを用いたgraft-versus-host方向HLA一抗原不適合血縁者からの造血幹細胞移植療法の多施設共同第II相試験」が、2013年7月11日付で登録、公開され、「一般募集中(参加医療機関受診により、基準を満たせば被験者となれる)」となっていますので、お知らせいたします。詳細はリンク先をご参照ください。
>>UMIN CTR 臨床試験登録情報
▲ATGを用いたHLA一抗原不適合血縁者間移植の臨床第2相試験
(UMIN CTR 臨床試験登録情報)
この臨床試験の対象は、「低腫瘍量のCD20 陽性低悪性度B 細胞非ホジキンリンパ腫患者」「であるなど、一定の条件を満たす患者さんとされています。この臨床試験の概要は、「GVHD予防法はタクロリムス、メトトレキサートおよび抗ヒト胸腺細胞免疫グロブリンであるサイモグロブリンの3剤併用とする。タクロリムスは移植前日から0.03 mg/kg/dayの24時間持続静注を開始し、目標血中濃度を12~15 ng/mLとして用量調節を行う。 メトトレキサートは、移植後翌日に10 mg/m2、移植後3、6日目にそれぞれ7 mg/m2を投与する。ただし移植後11日目あるいはそれ以前に非感染性の発熱を認めた場合は、メトトレキサート7 mg/m2を移植後11日目に投与しても良い。 サイモグロブリンは1.25mg/kg/dayを移植4日前と3日前に投与する」とされています。この臨床試験の実施責任組織は、「厚生労働科学研究費補助金免疫アレルギー疾患等予防・治療研究事業『HLA不適合血縁者間移植の安全性および有効性向上のための包括的研究』神田班」とされています。
一般的に臨床試験は、従来の治療薬や治療法よりも有効であると期待される新薬や新しい治療法などについて、その有効性や安全性などを確かめることを目的として行われますが、期待された効果がみられない場合や、思わぬ副作用が生じる場合もあります。臨床試験への参加を考慮する際には、主治医の先生ともよく話し合い、十分に納得し同意した上で、参加することをお勧めいたします。
(関連リンク)
>>臨床試験(治験)とは何かを知りたい方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)
>>臨床試験(治験)への参加を考えている方へ
(国立がん研究センターがん情報サービス)